竹の家、デザインの力|バリ島の森にあるエコビレッジ

インドネシア、バリ島の森の中、川を挟んだ傾斜地あるコミュニティ、「Green Village」
ここに建つのがバンブーハウスの建築群。18棟ある建物は構造体から内装、家具までほとんど全てが竹で出来ています。

世界的にも話題になっているので、ご存知の方も多いかもしれません。存在を知ってから気になっていたこのコミュニティ、念願の見学に行ってきました。

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Green Village HPより。http://greenvillagebali.com/

どうして、竹の家なの?


インドネシアでは昔から建築材料として使われてきた竹。豊富にあるし、加工も容易。竹の家づくりと共に培われてきた職人技術。そんな背景のある場所で作られているバンブーハウス。

サステイナブル(Sustainable)とクラフトマンシップ(Craftsmanship)がここでの家づくりのコンセプト。

地元で育て収穫した竹、それも4種類の竹を用途によって使い分けています。

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自然と調和する家


ここに建つバンブーハウスたち、驚きなのは、それぞれ全て違うデザインなこと。設計施工チームの”IBUKU”がそれぞれのオーナーの要望に合わせて、一棟ずつデザインしています。

最大で6層(6階建て)にもなる家もあったり、プールが付いていたり様々ですが、共通しているのは、開放的な空間づくり。

家の中にいるのか、自然の中にいるのかわからないくらい積極的に壁を取り除いた空間。流れ込む風は、辺りの自然の息遣いをそのまま内部に運んでくれます。

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1フロア丸ごと使ったリビング+ダイニング+キッチン
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最上部の学習スペース。雨や日差しの強い時にはカーテンを下ろします。
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2階部からエントランスを見下ろす。この家は3階までエントランス吹抜けで広々。

虫と気温の工夫


これだけオープンだと、気になるのは、虫。特に蚊。

ー「蚊はいないの?」

「もちろんいるわ!」

と、案内役のエミ。
これだけ緑に囲まれていたら当然です。

「自然の中の家だから、虫とも共生ね。」

とは言ってもやっぱり対策はありました。
まず居住スペースが地上から高い位置にあること。飛翔力の弱い虫たちは上まで来ません。
それからベッドは蚊帳で覆われているので、寝る時は安心。
蚊よけスプレー (オーガニック)も各所にあって、訪問中は刺されることはありませんでした。

いくら開放的でも日中は暑くなることもあります。
家によっては個室はきちんと窓が閉まり、エアコンが取り付けられているものもありました。そうした加減は持ち主の価値観によってフレキシブルのようです。

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蚊帳完備のベッドルーム。ベッドの上部にエアコンが取り付けられている家もあって、蚊帳の中だけ涼しい空間にすることも出来る。
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寝室の窓。開き方に注目!

デザインの功績


「竹の家と聞くと貧しい人の建てる家ってイメージだけど、この家を見たらもうそんな風には思わないわよね。」

そんな風にエミが話してくれました。

一般的な竹の家とこのバンブーハウス、圧倒的なデザインの差。自然素材で職人技術を活かした家というコンセプトもこれだけ評価されるのは、デザインがあってこそ。

見た目が「おぉー!」となるものであれば、そのものに込めれられた価値や機能も評価されやすい。
Green Village はデザインで価値観を訴えることに成功している場所なのだと思います。logotatsuya-01

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極力四角形を少なくする為、扉は卵型の回転戸。
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トイレ。便器は既製品。水回りは石も使っています。
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一つひとつセンスのある家具。
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照明の使い方も工夫されています。
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基礎部は竹は使えないので石を使っています。75年間耐久保証。屋根は外観の理由から5~7年おきに葺き替えます。
info :
Green Village ホームページ
詳しく説明はないけれど、公式HPで各家の写真が見られます。見学やワークショップ、宿泊の申込みもできます。

Airbnb Bamboo House
Airbnbでも宿泊の申込みが出来ます。人気だけれど、オフシーズンなら意外と空きがある。

興味がある方はこちらも。デザイナーのElora氏が話します。

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