カラフルな街 、グリーンな街|パーマカルチャータウンの取り組み

「環境に優しくて、コンパクトで暮らし易い街。伝統的な技術でも、新しい技でも、手に職を持った人たちが、それぞれの生業を営んでいるクリエイティブシティ。」
雑誌やネットで見聞きした、ここにくる前のポートランドのイメージ。この旅で必ず立ち寄ろうと思っていた街。
「空気!そしてカラフル!」

2年前この街に越して来たニコラスは、なんでこの街を選んだの?という問いにこう答えた。
確かにとても空気が良い。街中に緑があるのはもちろんだけれど、街の周辺には渓流や森、山々。日本と違って、乾燥した夏は、気温が高くても過ごしやすい。

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カラフル。

本当にそうだ。
住宅地を歩けば、緑の中にカラフルな家々。街を歩けば、色とりどりの花々。特にバラはローズ・シティと呼ばれる程、ここには欠かせない存在。

人 もそう。色んな人種と色んな性格。
バスに乗ってみれば、ゲルマン系のお兄ちゃんが携帯ゲームに熱中し、その横で中国語のおばあちゃんが大声で何か話してい る。その後ろの席の赤髪のお姉さんは大きな体で座席二人分を占領し、ひたすら水を飲んでいる。ここで新たに黒人のおじいさんと緑色の髪をしたラテン系のおばさん、乗ってくるなり次の停車ですぐ降りる。

性の感覚もいろいろ。
レズ、ゲイ、バイ、トランスジェンダー、クィア。一目でそうだと分かる人が普通に居るし、ストレートの女性でもストリップバーに行ったりする。

そもそもストリップがオープンで、街の至る所にあるし、普通のパブのような感覚で気軽に入れる。全身タトゥーの女の人のポールダンスはもはや芸術だけど、それを釘付けで見てる人もいれば、お構いなしにポーカーに没頭する人たちもいる。

豊かな自然と多彩な価値観。街の人たちはここを誇りに思っているみたい。

 

出会った人それぞれ、この街の自慢する点は違ったけれど、「ローカル・グリーン」が今回一番のキーワードでした。
自分たちが興味のあることだったというのもあるけれど、パーマカルチャーの話題がよく出てきたし、裏庭でガーデニングをしている家が至る所にあった。行政もこれに積極的だし、市民団体やNGOも多い。
消費者の立場からも、オーガニック専門のスーパーや地域の生産品に特化したスーパー、ファーマーズマーケットなど、選択肢が多く自然に手が届く。

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ストローベイルのベンチと後ろにはアースオーブン。ナチュラルビルディング(自然素材を使った建築)に関心がある人が珍しくなく、街にもいくつか見られた。
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コミュニティファームの学習会。郊外にはファームがいくつもあって、それぞれがイベントや学習会、ワークショップを開催している。
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ボランティアによって定期的に開かれる苗市。地域の人が自分の庭に植える苗をもらいに来る。登録と少しのドネーションだけは必要みたい。
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一種類2~3株までもらえる。でも種類が豊富だから、帰りの車は苗でいっぱい。
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もらってきた苗を早速植えるはましょう。
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街のCOOP。” STAND WITH FARM WORKERS “「生産者側に立とう。」
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ファーマーズマーケット。ほぼ毎日、街のどこかで開かれている。

「この街自体がパーマカルチャーだよ。」
そんな言葉を聞いた。
街の仕組みがここまで出来ていて、市民の関心がここまであって、地域活動が機能している。何より生産者も消費者も誇らしげ。
とてもたくさんの見習うべきところ。どれだけ学んで帰れるかな。logotatsuya-01

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