リガ暮らしのすすめ|バルト三国のパリ、中世の面影が残る街
旅に出て8ヶ月、ゲストハウスや巡礼宿、人の家やファームでの暮らしを続けてきました。ここでちょっと、部屋を借りて荷物を降ろしてリフレッシュしたい。バルト三国で暮らしてみたいというかねてからの夢もあり、リガでアパートを借りることにしました。
バルトのパリ、リガ
バルト三国の真ん中、ラトビア。その首都リガ。三国の中では、頭一つ突出して大きな都市。とは言っても人口70万人。静岡市と同じぐらい。僕たちの感覚では都会というより、ちょうど良い規模の街という感じ。中心部は歩いて回れる範囲に収まっていて住みやすい。
優雅な建築物が並ぶことから、バルトのパリと謳われたこの街。ソ連支配下時代に荒れたたものの、独立後の復興で美しさを取り戻し、旧市街には今でも魅力的な中世の街並みが残っています。
市場とウィンドウショッピング
アパートを借りたら、キッチンが自由に使える!地元の食材を買ってきて自炊できる幸せ。
ここで欠かせないのが庶民の味方、中央市場。広い敷地の中に野菜、肉、加工食品、パンやお菓子に生活用品。なんでも揃っています。売りに来ているおじちゃんおばちゃんは英語が通じないことが多いけれど、指差しで欲しいものを伝えられるのが、市場の良いところ。
市場だけでなく、スーパーやコンビニ感覚の商店も街の各所にあるし、バスやトラムでちょっと郊外に出れば、大型ショッピングセンターもあります。目的に応じて買い物する場所が選べるので、とても便利。
日々の買い物の次はギフト巡り。
旧市街には素敵なカフェやクラフトショップ、マーケットがたくさん。暮らしの買い物をする人たちが行き交う市場とはまた違い、デート中のカップルやおしゃれした家族連れで賑わっています。
ビールと乳製品が安くて美味しい
食品に関して、ラトビアの物価の感覚は日本と同じかちょっと安いぐらい。けれどやっぱり地域で生産しているものはとても安い。ビールは1パイント(568ml)で1ユーロ前後で買えるし、種類も豊富。そして何より美味しい。日本のビールと比べると濃厚なものが多い。それに比べワインはそれほどお手頃ではない印象でした。
それからもうひとつ、安くて美味しいものが乳製品。チーズもよく食べたけれど、僕たちが特にハマったのがサワークリーム。リガに来る前、リトアニアのお宅でポテトパンケーキ(じゃがいもをシリシリーして小麦粉を加えて焼いたもの)に付けて食べさせてもらってから、気に入ってよく食べるようになりました。
ラトビアでもリトアニアでもサワークリームはよく食卓に登場します。グリル野菜や揚げ物、ポテトチップス、様々なものに付けていただきます。
ホステルとアパートレンタル
リガには長期滞在に向いているホステル(安宿)や週貸しのアパートが普及しています。ホステルは相部屋で一泊800円ぐらいから。共有キッチンを使えることがほとんどだから自炊もできます。
アパートはもう少し値段が上がる。現地のオフィスに行けば借りられて選択肢も多い。個人間のやりとりとして、*Airbnbもポピュラーです。リガの中心地からは離れてしまうけれど、ファームステイも楽しそう。
*Airbnb : 現地の人の家に泊まれるサービス。泊めたい人はオンラインで物件を登録し、泊まりたい人は好きな物件を選んでリクエスト。個人宅の部屋や、家一戸まるまる、アパート一室等様々な選択肢がある。
*ラトビア情報参考サイト(ファームステイ情報あり)
→Latvia Travel
サワークリームは生クリームを発酵させたものだし、他にも数多くの発酵食品や燻製、漬物(ピクルス)が市場やスーパーに並んでいます。
西ヨーロッパから来た僕たちにとって、その光景は少し日本を思い起こさせ、ほっとするものでした。都市なのに人々に田舎な雰囲気が感じられたのも和みポイント。失礼で勝手なイメージだけど、洗練された都市を良しとしつつものんびりした性格が抜けきれなくてどこか愛らしい。
西側ヨーロッパとはまた違う、東側のヨーロッパ。バルトの暮らしをほんの少しだけ知ることができました。