ルピタのピアス|メキシコ美人のクリエティブライフ
パツクアロで見つけたもうひとつのもの。
クレイの素敵な素敵な手作りピアス。
お店でピアスを見つけ、とても可愛いかったので、製作主の地元アーティスト、ルピタに話を聞かせてもらいました。
お店に並ぶのは素焼きの粘土にカラフルなペイントをしたピアスやその他アクセサリー。デザインはドクロやハート、魚やスイカ、植物の文様。それぞれに民俗的な意味が込められています。
例えば、メキシコでは大きな意味があるドクロは「死者の日」のシンボル。「死者の日」というのは、毎年11月にある祝祭。この時期に戻ってくる故人の為に家族や友人が集まり、盛大にフィーバーする。
特にルピタのお店のあるパツクアロ周辺では、特にその風習が強く残っていて、今でも墓前に皆がご馳走を持ち寄り集まって、朝まで宴が続く。沖縄のシーミーみたい。
「メキシコでは死は悲しむことではなくて、幸せのひとつなの。」
確かに、黄泉の国から帰って来た時、皆がこんなカラフルなドクロでドンチャンしていたら、楽しそうだな。
そして、せっかくだからと、工房も見せてもらうことに。
自宅と一緒になった工房は町から少し離れた静かな場所。ここでルピタはアクセサリーを造り、旦那さんのクリストフは絵を描いている。
美大を卒業したルピタは、商業的なアートではなく、メキシコの民族アートを造りたいと考え、民族文化が残るこの土地を選び、作品を造ることにした。そして製作活動が生活の中心の二人にとって静かで落ち着いたこの場所はベストな場所。
アクセサリーの材料は粘土。丈夫な材料を求めて試行錯誤の結果、この材料に辿り着いた。近隣のクレイクラフトで栄えているCapulaという町でここまでの工程を行っている。
ピアスの工房を見る為にお邪魔したんだけれど、同時にルピタとクリストフの暮らしを見ることが出来たことが、嬉しい経験だった。
二人が今住んでいる家はナチュラルビルディングの家だし、将来は自分たちでアースバックとアドベレンガを融合させた家を建てようとしている。自分たちの生業をしつつ、果物や野菜は仲間と協力してある程度自給する。素敵だな。共感できる暮らしだった。
ところで後から知ったけれど、ルピタはメキシコシティでお世話になったルバの友達だった。たまたま見つけたお店に入ったことがきっかけで、こうやって素敵な人に出会えること、繋がること、本当に不思議だなって思う。
どんな力が働いているんだろうね?旅を続けよう。
追記:ルピタのピアスこちらからお買い求めいただけます。